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SDGs(持続可能な開発目標)とは何か?

数年前からテレビや新聞等でさかんにSDGs(エスディージーズ)という言葉が使われ始めていることに気付かれた方も多いのではないでしょうか。
今回は、さまざまな産業に関わってくるSDGs(エスディージーズ)とは具体的に何を意味するのかについて解説していきます。

SDGs(エスディージーズ)とは?

SDGs(エスディージーズ)は「Sustainable Development Goals」の略称で、持続可能な開発目標という意味です。
2015年9月の国連サミットで国連に加盟する全193か国により採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」という文書の中で示された具体的行動指針です。
SDGsは達成すべき17の目標と169のターゲット(具体目標)で構成されています。
SDGsは、2001年に策定されたミレニアム開発目標ⅯDGs(エムディージーズ)の後継として、ⅯDGsの残された課題、新たに顕在化した課題に対応すべく2030年までの実現を目標に策定されました。
ⅯDGsは発展途上国の貧困や飢餓などを撲滅するために定められ、開発問題を中心に2015年までに達成すべき目標として一定の成果を収めています。
しかし、発展途上国からは、途上国の問題に対し先進国が決定することで開発に地域の偏りが生じるなど不満の声が挙がっていました。
SDGsは新たに対象を先進国まで拡げ、「誰一人取り残さない、持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現」を誓い、先進国、開発途上国が共に協力して取り組むために掲げられました。

SDGsに注目が集っている理由

2006年、当時の国連アナン事務総長が、世界の金融機関に対し、PRI(責任原則「Principles for Responsible Investment」)を提唱しました。
PRIは、金融機関や機関投資家が意思決定を行う際に、投資先の企業の財務的価値に加え、ESG問題(環境「Environment」、社会問題「Social」、企業統治「Governance」)への取り組みを考慮すべきとする内容です。
日本においても、日本企業への最大投資家であるGPIF(年金積立金管理運用独立法人)がPRIに署名したことをきっかけに、ESG問題を重視する投資への関心が高まりました。投資を受ける日本企業にとって、SDGsはESG問題を考える大きな指標になっているのです。

SDGsが定める17の目標

1、貧困をなくそう

2、飢餓をゼロに

3、すべての人に健康と福祉を

4、質の高い教育をみんなに

5、ジェンダー平等を実現しよう

6、安全な水とトイレを世界中に

7、エネルギーをみんなに。そしてクリーンに

8、働きがいも経済成長も

9、産業と技術革新の基盤を作ろう

10、人や国の不平等をなくそう

11、住み続けられるまちづくりを

12、つくる責任、つかう責任

13、気候変動に具体的な対策を

14、海の豊かさを守ろう

15、陸の豊かさも守ろう

16、平和と公正をすべての人に

17、パートナーシップで目標を達成しよう

SDGsの169のターゲット

17の各目標に対しそれぞれの目標達成に必要なターゲット(具体目標)が5から10項目ほど定められています。
目標1のターゲットを例に挙げると

1-1 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。

1-2 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。

1-3 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。

1-4 2030年までに、貧困層及び脆弱層をはじめ、すべての男性及び女性が、基礎的サービスへのアクセス、土地及びその他の形態の財産に対する所有権と管理権限、相続財産、天然資源、適切な新技術、マイクロファイナンスを含む金融サービスに加え、経済的資源についても平等な権利を持つことができるように確保する。

1-5 2030年までに、貧困層や脆弱な状況にある人々の強靭性(レジリエンス)を構築し、気候変動に関連する極端な気象現象やその他の経済、社会、環境的ショックや災害に暴露や脆弱性を軽減する。

1-a あらゆる次元での貧困を終わらせるための計画や政策を実施するべく、後発開発途上国をはじめとする開発途上国に対して適切かつ予測可能な手段を講じるため、開発協力の強化などを通じて、さまざまな供給源からの相当量の資源の動員を確保する。

1-b 貧困撲滅のための行動への投資拡大を支援するため、国、地域及び国際レベルで、貧困層やジェンダーに配慮した開発戦略に基づいた適正な政策的枠組みを構築する。

(外務省仮訳「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」より)

です。

日本におけるSDGsの取り組み

日本政府は2016年に「SDGs推進本部」を設置しました。
その会合において「SDGs実施指針」が策定され、17の目標を日本向けに、人間、繁栄、地球、平和、パートナーシップに関わる8つの優先課題として再構築したものが提示されました。
2019年には「SDGs実施指針改定版」が策定され、ジェンダー平等の実現と防災の内容が追加されています。
2017年、「SDGs実施指針」をもとに「SDGsアクションプラン2018」を策定し、

1、ビジネスとイノベーション~SDGsと連動する「Society5.0」の推進~

2、SDGsを原動力とした地方創生、強靭かつ環境にやさしい魅力的なまちづくり

3、SDGsの担い手としての次世代・女性のエンパワーメント

の3つの方向性が示されています。(「Society5.0」とは「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会【Society】)
「SDGsアクションプラン」はこれらの方向性をもとに半年ごとに改定が行われています。
また「SDGs推進円卓会議」を開催し、官民問わず意見交換が可能な場を設けています。
2017年には、「SDGs推進本部」により「ジャパンSDGsアワード」が創設され、SDGs達成に向け優れた取り組みを行った企業や団体に対し表彰を行ってきました。
経済界においては、2017年一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)の定める企業行動憲章が約7年ぶりに改定されました。
企業行動憲章は、経団連に加盟する企業が遵守すべき事項が記載されたもので、サブタイトルが、「社会の信頼と共感を得るために」から「持続可能な社会の実現のために」に書き換えられたほか、SDGsの目標達成を柱とした内容となっています。

SDGsを意識して明るい未来につなげよう!

地球規模の気候変動、環境破壊、飢餓、貧困、差別問題に加え、2020年は世界中に新型コロナウィルスによるとみられる感染症が拡がりました。
また、IT技術の革新により、国境を越えて瞬時に情報を共有することが可能になったことから、人々の意識が世界中のさまざまな立場や境遇の人々に及び、「このたった一つの地球で暮らし続けるために何をしたらいいのだろう」と考える個人や企業は増えたのではないでしょうか。
SDGsは、これら人類の課題を解決するための具体的な行動指針を示すナビゲーションとなりうるものでしょう。
次世代のために、企業だけでなく個人としても持続可能な社会の構築に協力することが必要です。

ワタミオーガニックランドの紹介

ワタミは2021年4月29日に岩手県陸前高田市に有機農業テーマパーク「陸前高田ワタミオーガニックランド」を開業しました。
「陸前高田ワタミオーガニックランド」は、ワタミグループが推進する再生可能エネルギーを利用した循環型6次産業モデルを具現化する施設と位置付けています。東日本大震災発生から10年後に当たる本年に開業し、今後20年間かけて段階的に施設を拡充することで、被災地復興、地方創生を目指します。
「陸前高田ワタミオーガニックランド」は有機・循環型社会をテーマにしたオーガニックテーマパークで、陸前高田市と連携しながら建設を進めています。約23ha(東京ドーム5個分)という広大な敷地には、農場、牧場、野外音楽堂、発電施設など、段階的にさまざまな施設を増やしていく計画で、長期的に建設を進めながら施設を拡充していきます。
オーガニックの農作物を生産して、それをもとに加工品を作り、販売までを手掛けることで、ワタミグループが推進する6次産業モデルを具現化します。
4月29日に開業したのは、面積が3.3haの規模で、「モデルエリア」と呼ばれる区画です。「モデルエリア」は、インフォメーション棟、ハウス・BBQ棟、ぶどう畑で構成されます。ハウス・BBQ棟では農業体験や岩手県産食材を使用したバーベキューなどが楽しめます。

岩手県産食材をつかったBBQやハンバーガーを提供

「モデルエリア」には、「手ぶらでBBQおらほハウス」「MAKOTO YA CAFE」といった飲食施設を設けました。ともに岩手県食材を使用したメニューを提供します。「手ぶらでBBQおらほハウス」は、手ぶらで来ても食材の準備がいらず、岩手県産の牛肉・豚肉・鶏肉をおいしく食べられるBBQを提供します。新鮮野菜の収穫野菜も体験できます。「MAKOTO YA CAFE」は地元素材を地元パン屋さん「ベーカリーマーロ」でつくったバンズで挟んだハンバーガーやクレープをそろえました。

◎「手ぶらでBBQおらほハウス」メニュー
「お手頃 豚とんBBQセット」1人前1800円、「おすすめ 牛とんカルビBBQセット」1人前2500円、「満足 牛ぎゅうBBQセット」1人前3000円他

◎「MAKOTO YA CAFE」メニュー
・ハンバーガー/「牛カルビエッグBBQバーガー」880円、「とんカルビチーズバーガー」880円、「うずまきウインナーバーガー」980円
・クレープ/「キャラメルナッツ」480円、「チョコバナナ」480円他
・ソフトクリーム/「ソフトクリーム」330円、「キャラメルナッツ」380円、「チョコレート」380円

SDGsの達成に向けて

ワタミグループでは、SDGs(国連で採択された「持続可能な開発のための2030年までの目標」)の目標達成に向けて積極的に取り組むとともに、すべての企業活動の分野で持続可能な行動を推進します。「陸前高田ワタミオーガニックランド」の運営では、陸前高田市を始め、すべてのステークホルダーと協力しながら「ノーマライゼーションという言葉のいらないまちづくり」の実現を目指します。

ワタミオーガニックランド公式サイト